2009年8月28日金曜日

ヤマネの自然巣での繁殖




 自然の巣の中にいたヤマネがその後どうなったのか?、半月ほどたってから再び観察をしてみました。
(8月11日撮影) 

(8月28日撮影)

 前回同様に枯れ枝で巣材を少し掻き出し中の様子をうかがったところ成獣のヤマネが姿を現し、更に繁殖していて4頭の幼獣が姿を現しました。
 動画も撮影してGoogleYouTubeにアップしてあります。

 中島福男先生の著書「日本のヤマネ」(2001.信濃毎日新聞社)の冒頭写真に、ヤマネの「仔の成長記録」として出産直後~生後23日目の幼獣の写真が掲載されています。

 それと比べると今日のヤマネの幼獣は、生後12~14日目くらいの大きさかと思います。

 お盆の頃に生まれたヤマネですが、冬眠に入る晩秋まで約20g以上の体重増加が出来るのか?と少し心配になってしまいました。

2009年8月12日水曜日

自然状態のヤマネの巣

今年度からの新規巣箱調査ルートの途中にヤマネの巣がありました。
発見者は卒論でヤマネ調査を行っている学生のT.Eさんで、8/3の調査時に天狗巣病に罹ったツツジの枝で見つけられました。




発見場所は北西斜面の天然性二次林の所で、標高は約1700mの地点です。

後日8/11に写真撮影をする機会があり、ヤマネの集めたコケ巣材で出来たソフトボール大の巣を小枝で突っついてみました。
そうしたら内部で反応があり、ヤマネが顔を出しました。



ヤマネは「何事か?」って感じで顔を出しますが、すぐに顔を引っ込めます。


再び巣材をかき分けると「うるさい!!」って感じでまた顔を出します。





約2分弱の動画を撮影しましたのでgoogle YouTubeにアップしてあります。
少し手前の地点ではネズミ?が作ったと思われる枯草で出来た自然巣もありました。








ヤマネ・ネズミ共に1m弱位の高さのところに作ってあり、球形の形は似てても巣の材料は大分違う物です。