皆さん、森にヤマネが生息しているか? それを確認する一番確実な方法は…
巣箱を高所に架けることです。
ヤマネは木の枝伝いに木々の間を移動しますので、その移動ルートと思われる「一番張って隣の木の枝と接している枝(力枝)」の根元にカラーワイヤー(#12)を掛けて巣箱をエレベーターの様に上げ下げします…
真ん中の赤いテープの巻いてあるカラマツの木の枝を見て下さい…巣箱があるのが分かりますか?
拡大してみると…
巣箱を高所に架けるのに、ハシゴを持ち歩くのは大変!しかも高所作業は危険だし…と思われたかもしれませんが、伸縮するポール(釣竿など)で地上から安全に取り付け出来ます。
まず巣箱(軽量のヤマネのお宿がお勧めです)にカラーワイヤー(#12)の端を結び、その巣箱をポールの先端に引っ掛けてポールを伸ばします。
巣箱が掛けたい枝を超えたらポール先端を振ると巣箱がポールの先端から外れて枝を越します。
そして巣箱をポール先端の金具で手元まで引き寄せ、カラーワイヤーのもう一方の先端を巣箱に結び輪の状態にします。
一方のカラーワイヤーを引っ張ると巣箱が上がります。もう一方のカラーワイヤーを引っ張ると巣箱が下がります。
※調査をしない時は輪になったカラーワイヤーは樹幹に固定しておきます。
※安全のため巣箱架設・調査時にはヘルメットの着用をお勧めします。
巣箱がブラブラして本当にヤマネが入るの?と思われるかもしれませんが、木は風で揺れます。幹の樹洞や枝先にもヤマネは巣を作りますが、揺れについては全く心配はいりません。
ご不明な点はご遠慮なくお問い合わせいただけましたなら幸いです。